第二話 お金稼ぎ

初めてだらけの体験

次の日からはブリ2銀そばの酒場に集まってカイ君達とのネトゲライフが始まった。カイ君達はUOスタート時から海外サーバーで遊んでいて大和鯖が出来たので移ってきた事、街の外は説明書の通りPKが沢山いて恐ろしい場所なので、まずは街の中でスキルを上げたりお金を稼がないといけない事、お金を稼いで家を買えばギルドを建てられて、街の酒場に集まらなくてもいい事、ギルドとは本当に気の合う仲間で作る事、知らない事を色々と教えてくれた。インターネット自体を始めたばかりでまだ若かったボクはどの話も新鮮であり、時にはノートにメモって真剣に聞いていたもんである。ノートにメモなんて学生時代だって殆ど取った事なかったけど、あの頃はノート程役に立つアイテムはなかったよ。

当時はモンスターを倒しても一部のモンスター以外はお金も殆ど持ってなかった。YAMATOサーバーもオープンしたばかりであり、装備も高かったし、装備は壊れる、死ぬと死体に残って回収しないと取り戻せない、魔法使うにも秘薬が必要だが、秘薬は高く、しかも店では中々買えない(買えば買う程売られる数が増えるのだが単価も高くなっていく)、秘薬もまた死ねば死体に残ってしまう。死体は誰でもルートできる(グレーネーム=一時的な犯罪者になるが)、死の代償がとにかく大きかっただけにお金の価値は凄かった。モンスターはお金を落とさないからモンスターからは逃げながら、動物を狩り皮や肉を剥いで皮は革にして、肉は焼いて、それを売ったのが大きな収入源だった。

遂に目標達成

カイ君にはスキル上げとお金稼ぎを安全にできる方法としてトリンシックの裁縫屋に連れて行ってもらい(ムーンゲートの使い方もその時、教わった)一人は糸を買う係、一人は糸を布にする係、カイ君はピエロ服を作って売る係の分担制でお金を稼いでいった。なんでピエロ服だったのかな?一番高く売れたからなのか、スキルが上がりやすいからなのか覚えてないが、この時の記憶がその後のIKAの制服、ボクの普段着にもつながってると思う。

その裁縫屋での一時でUOの仕組みや素晴らしさを聞いて胸を躍らせたものである。カイ君の仲間はスキルもあるので狩りに行って稼いでいるのだという、ボクやもう一人の新人はカイ君と裁縫屋でピエロ服作りをしてお金を稼いだ(今からすると驚く位の時給)、3日位そんな日々を続けたら、ついに家を建てられるお金が貯まったのでこれで裁縫は終わりだとカイ君に教えて貰ったのだった。正直布作りに飽きてた開放感と家買える程のお金が貯まった事への達成感で凄い興奮したのを今でも覚えている。

今日はもう遅いというか朝早い時間なので明日のテレホタイムにいつものブリ2銀そばの酒場でお祝いをしてギルドの発足式をしようと約束してその日は解散したのだった。

to be continued

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