腕時計の時間を合わせたいけれど、横のつまみをどう動かせばいいのか分からない。今回は、実際に時計を操作しながら、時間合わせの基本を紹介します。
使うのは、KENTEX(ケンテックス)のS799M-01。日付表示のない時計なので、まずは針を合わせる操作に絞って見ていきましょう。
基本の流れは「リューズを引く → 針を合わせる → リューズを戻す」の3つです。
今回使う時計と、リューズの場所
S799M-01は、『リコリス・リコイル』とのコラボレーションによる錦木千束モデル。ソーラー駆動の腕時計です。仕様はメーカー公式の商品紹介で確認できます。

時計の側面にある小さなつまみが「リューズ」です。今回の時計では、このつまみを引き出して回すと、時針と分針を動かせます。
動画で見る時間合わせ
約42秒の実演動画です。リューズの場所、針を合わせる操作、最後にリューズを戻すところを順に撮影しています。音声なしでも分かるよう、手順のテロップを付けました。
1.リューズを時刻合わせの位置まで引き出す
時計を持って、リューズを時刻合わせの位置まで引き出します。時計によって引ける段数が違うので、お手元の時計の説明書で操作位置を確認してください。
秒針が止まるタイプでは、秒針が12時の位置に来たところで引き出すと、後で秒まで合わせやすくなります。今回の動画は操作の流れを見せる実演で、時報と同期させる場面は含めていません。
ねじ込み式のリューズは、先にねじのロックを解除する必要があります。引けないときに無理に力をかけず、リューズの種類を確認しましょう。
2.リューズを回して針を合わせる
リューズを回し、時針と分針を合わせます。長い分針だけでなく、短い時針の位置も一緒に見てください。
針をぴったり合わせるときの動かし方には、時計による違いがあります。例えばセイコーの一般案内では、クオーツ時計は目標より少し進めてから戻し、機械式時計は少し手前から進めて合わせる方法が紹介されています。
これはすべての機種に共通の指定ではありません。細かな合わせ方は、ご自身の時計の説明書を優先してください。参考:セイコー「時刻の合わせ方」
3.リューズを元の位置に戻す
針を合わせたら、リューズを通常の位置まで押し戻します。秒針を止めて合わせた場合は、時報などの基準時刻に合わせて戻すと、秒も合わせられます。
最後に、針が動き始めたことと、リューズが戻っていることを確認しましょう。ねじ込み式の場合は、ねじを締めてロックするところまで行います。
うまく合わせられないときは
リューズを回しても針が動かない
時刻合わせの位置まで引けているかを確認します。日付付きの時計では、日付を動かす位置と時刻を合わせる位置が分かれていることがあります。回し続ける前に、説明書の操作位置を見直してください。
秒針が止まらない
秒針が止まらない仕様の時計もあります。止まらないという理由だけで故障とは限りません。秒針停止機能の有無を確認しましょう。
日付もずれている
日付付きの時計では、午前・午後の区別と、カレンダー修正を避ける時間帯にも注意が必要です。注意する時間帯は機種によって違います。日付合わせは時間合わせと分けて、説明書の順序に沿って操作してください。参考:シチズンJ80系のカレンダー操作例
電波時計やデジタル時計は、機種ごとの手順を確認
この記事の実演は、リューズで針を動かすアナログ時計の基本操作です。電波時計、GPS時計、スマートフォンと連携する時計、デジタル時計では、設定の手順が異なります。
針が付いている時計でも同じ操作とは限りません。電波時計を手動で合わせる場合も、対応する機種の説明書を確認してください。参考:シチズン「電波を受信できない時の時刻合わせ」
まとめ
- リューズを時刻合わせの位置まで引き出す。
- リューズを回して時針・分針を合わせる。
- リューズを元に戻し、針の動きを確認する。
まずは、この3つの流れを覚えておくと時間を合わせやすくなります。日付・曜日の合わせ方についても、今後あらためて紹介していきます。
書き手:ふたさま/1級時計修理技能士。腕時計の記事一覧はこちら。
